【初心者向け】フリーランス、現金商売の売上は絶対に管理しよう

2021.10.22 | スタートアップ・フリーランス

こんにちは、新橋の税理士事務所、フェアネス税理士事務所代表の小長井です。今回は初心者向けに売上管理の大切とその管理方法をご紹介します。主に初めて確定申告をする人向けの内容になっておりますが、何年も確定申告をしている方も復習や新たに気づきもあると思いますのでぜひ最後まで読んでいってください。

1フリーランスは売上を絶対に管理すべき

フリーランスの方が確定申告をする上で売上を管理することは最も重要なことです。

確定申告の基本は売上ー経費=利益で、この利益から所得税独自の控除をした金額に対して税率をかけて税金を計算します。経費の集計にはみんな一生懸命になります。書籍を買ったり、取引先と行った食事など領収書を集めますよね。これは経費として売上から引くためつまり税金が安くなるのでみんな集めております。


しかし税務署が本当に厳しく目を光らせているのは売上を正しく申告しているかです。経費が漏れていても税務署は何も言いませんが、売上の申告が漏れていたら税務署は本当に厳しく追及してきます。

売上が漏れるということは納税額が少なくなることに直結しているためです。

そうは言っても申告しなければバレないと思った方いませんか?その考えは絶対に辞めた方がいいです。


税務署の情報取集能力は文字通りハンパないです。これくらいバレないだろうはあとで痛い目を見ます。あなたに収入があるかどうかを把握するためあなたの取引先から資料提供を受けているかもしれません。あなたに対する支払いの情報も入手している可能性もあります。

そして1件でもあなたが売上を申告していないことに税務署が気づいたら血眼になって探してきます。

1件申告していないということは他にも隠しているのではないかと疑ってきます。こうなったら最後、徹底的に調べられます。


あなたも嫌な思いをすることでしょう。巷で税務署のイメージが悪いのもこの執拗に売上を調べてくるやり方が度を越している時があるからです。ではこのような目にあわないためにはどうすればよいか。

それは売上帳簿をつければOKです。

帳簿なんて作ったことないと思ったあなた。大丈夫です。帳簿と言っても日々の売上をノートに記録すればいいのです。ちなみにこの売上帳簿というのは確定申告をする人はすべてつくる必要があります。売上を帳簿は次のことが書いてあればOKです。エクエルでも紙のノートでもどちらでも大丈夫です。内容は次のことを書いてください。


・日付
・取引先
・内容
・金額
・消費税

またフリーランスの方は基本は報酬の受取は銀行振込が多いと思いますので、事業用の口座を作ることをおススメします。生活費口座と一緒になっていても申告や経営判断をすることはできますが非常に使いづらいです。どうせ後で分けて集計する必要があるのですから最初から事業用口座を作成した方が良いです。


また税務調査が来た際に、事業用の口座を見せてくださいと言われることがあります。その際に事業用口座を作っていれば純粋に事業用口座を見せれば良いのですが、生活費口座と一緒になっている場合、その生活費口座も見せる必要があります。自分のプライベートの支払いを他人に見られるというのはあまり気分のいいものではないですし、税務署の不要な情報を与えることになるためおススメできません。


また事業用銀行口座で支払いをすればそれが帳簿かわりになります。事業用水道光熱費などは領収書を集めなくても口座履歴でOKです。

また事業用口座をネットバンクにすれば、クラウド会計と連動することができます。するとものすごく楽になります。ネットバンクでの売上、経費の支払いが自動でクラウド会計に読み込まれて反映されます。フリーランスにとって確定申告を本業とは関係なく何の生産性もないためなるべくラクに終わらせた方が良いです。

2現金商売の売上はもっと厳しく管理しよう

続いて現金商売の個人事業主の方ですね。この場合は日々の売上をノートなどに記録しましょう。そして翌日には銀行に全額入金しに行きましょう。


むかしから現金商売は売上の申告漏れが多いと税務署に目をつけられています。例えば現金売上のうち、一部だけ自分の懐にいれて申告しない。一見、だれも見ていないからバレなそうですよね。しかし税務署を侮っては行けません。気づきます。

これが飲食店だった場合、お客様にオーダーをとりにいきますよね。そのオーダー控えの合計額と現金が一致していなかったら懐にいれていることになります。売上を抜いている人は千円単位ではなく何十万~時には何百万円ですので計算間違いでは税務署には通じません。

その他にも税務署は色々な手法があります。通常は税務調査は事前に連絡して日程を決めてきますが、脱税疑いがある場合は事前連絡はなく、ある日突然行います。現金売上だから売上を申告しなくて大丈夫ではなく、現金売上だからこそしっかり申告する。これが本当に大切になります。

故意に売上を隠すと重加算税という大きなペナルティを受けることになります。重加算税の支払いで経営が悪化した会社もあります。

3まとめ

売上を管理するということは経費のレシートを集めるよりはるかに大切なことです。そして税務署はあなたが思っている以上の調査能力をもっています。

売上を抜こうなんて考えは絶対にしない方がいいです。また健全な経営をする意味でも正確な売上を把握することは大切です。正確な売上を把握できれば前年と比較ができて来年の目標売上を立てやすくなり、よりよい経営ができることになるでしょう。


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