「見えない損」に気づけるかが、意思決定の質を分ける

2026.01.21 | 事務所通信

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日々の経営やお金の判断で、意外と見落とされがちなのが
**「見えない損」**の存在です。

代表的なものが、

  • 機会費用
  • サンクコスト

どちらも帳簿には表れませんが、判断を誤ると結果的に大きな差を生みます。


機会費用とは何か

機会費用とは、
ある選択をしたことで、選ばなかった選択肢から得られたはずの最大の利益
を指します。

たとえば、

  • マーケティングに10万円使った
    → その10万円を別の投資に回していたら得られた利益
    これが機会費用です。

重要なのは、
実際に支払った金額ではない
帳簿にも通帳にも残らない
という点です。

そのため、多くの意思決定では軽視されがちになります。


なぜ機会費用は無視されやすいのか

理由はシンプルです。

  • お金が「具体的な使い道」として想像されない
  • すでに選んだ行動を正当化したくなる
  • 現状を変えない方が安心に感じる

結果として、
「今の選択が本当に最善か」を検証しないまま進んでしまいます。


サンクコストの落とし穴

サンクコストとは、
すでに支払ってしまい、回収できない過去の費用です。

本来、意思決定では無視すべきですが、
現実にはこう考えてしまいがちです。

  • ここまで時間をかけたから
  • お金を使ったから
  • 今やめたらもったいない

この考え方が、将来の損失をさらに拡大させます。


有名な実例に見る「見えない損」

コンコルド計画

巨額投資後、採算が合わないと分かっても
「ここまで投じたから」と開発を継続。
結果、損失はさらに拡大しました。

日常の例

  • つまらない映画を、チケット代がもったいなくて最後まで観る
  • 合わない取引先との関係を、過去の投資を理由に続けてしまう

どれも、サンクコストに引きずられた判断です。


ヤマト運輸の事例に学ぶ「機会費用の可視化」

ヤマト運輸が導入した時間指定配達サービスは、
一見するとコスト増に見えました。

しかし実際には、

  • 不在宅への再配達
  • 荷物の持ち戻り
  • 呼び鈴・不在票投函の時間

これらが「見えないロス」となり、
本来できたはずの配達機会を奪っていたのです。

時間指定を導入することで、
不在配達の機会費用を減らし、
結果的に全体の生産性は向上しました。


税務・経営判断でも同じことが起きている

税務や経営の現場でも、
この「見えない損」は頻繁に発生します。

たとえば、

  • 節税を後回しにした結果、毎年不要な税負担を続けている
  • 過去に導入した仕組みに固執し、改善の機会を逃している
  • 「今さら聞けない」と放置した結果、判断コストが膨らむ

これらはすべて、
機会費用やサンクコストを意識していれば防げた可能性のある損失です。


税理士ができるのは「見えない損」の整理

当事務所では、

  • 今払っている税金だけでなく
  • 将来発生しうる税負担
  • 取れるはずだった選択肢

まで含めて整理することを重視しています。

税務は「過去の処理」だけでなく、
これからの判断の質を高めるための材料でもあります。

もし今のやり方に少しでも違和感があれば、
それはすでに機会費用が発生しているサインかもしれません。

「見えない損」を見える形にすること。
それが、税理士の重要な役割の一つです。
今年をスムーズな1年にするためにも、早めの整理と準備をおすすめします。

戸越・中延・荏原から徒歩圏内にあるフェアネス税理士事務所では、マイクロ法人や新規法人設立のご相談も受け付けています。初回無料相談も実施しておりますので、ぜひ下記よりご利用ください。



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