1杯目が一番うまい理由──満足はなぜ薄れていくのか

2026.02.19 | 事務所通信

「最初の一口が、いちばん感動する。」

ビールでも、ボーナスでも、SNSの「いいね」でも。
最初は強烈にうれしいのに、回数を重ねると感動は少しずつ弱まっていきます。

これは19世紀に整理された限界効用逓減の法則という考え方です。


砂漠の水のたとえ

この考え方を体系化したのが、ドイツの経済学者
ヘルマン・ハインリヒ・ゴッセン

その後、イギリスの
ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ
が理論として発展させました。

有名なのが「砂漠の水」の例です。

のどが渇ききった人にとって、最初の1杯は命を救うほど価値があります。
しかし2杯目、3杯目と続くにつれて、追加の満足は小さくなっていきます。

“量が増えるほど、追加の満足は小さくなる”。
これが限界効用逓減です。


日常の中の逓減

私たちの生活にも、この現象はあふれています。

・昇給した直後はうれしいが、数か月後にはそれが普通になる
・欲しかった物を買った瞬間がピークで、すぐ慣れてしまう
・最初の成功は感動的だが、次第に基準が上がる

人は「慣れる」生き物です。
だからこそ、満足は永遠には続きません。


税務の視点は「安心が続くかどうか」

売上が増えると、うれしい反面、
税金や資金繰りの不安も増えていきます。

・この利益で税金はいくら?
・社会保険はどうなる?
・設備投資して大丈夫?

最初は自分で調べて対応できても、
事業が広がるほど判断は複雑になります。

限界効用逓減の法則でいえば、
「利益が増える喜び」は少しずつ慣れていきますが、
「判断ミスの不安」はむしろ大きくなります。


相談できる相手がいるという価値

税理士の役割は、
単に申告書を作ることではありません。

迷ったときに相談できる。
数字の意味を整理してもらえる。
先を見越した選択肢を提示してもらえる。

そうした“安心感”は、
回数を重ねても価値が減りにくいものです。

売上の満足は逓減しても、
「相談できる安心」は積み上がります。

経営において大切なのは、
増やすことだけでなく、迷わないこと。

数字に不安を感じたときこそ、
専門家をそばに置く意味が生まれます。

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